original

広川智基『雪に浮かぶ』
(広川事務所)
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W252×H182mm(B5判変形)
無線綴じ
48ページ
カラー
2025年
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樹氷、私が初めてその景色に出会ったのは2012年の冬、秋田の阿仁という地域にある森吉山へ取材で訪れた時だった。その日は東北地方を寒波が襲っていて、気温は頂上付近で-20℃という過酷な状況だったのを覚えている。
濃霧と降雪で視界が悪い中、微かに浮かび上がるその姿は、まるで白い生物が霧と雪を吸収し、成長している様を目の当たりにし、今にも動き出しそうな気配を感じ、吹雪の中深く青い樹氷に魅力を感じた。
──(あとがきより)
写真家、広川智基が数年にわたって撮り続けた東北の山々。悠然とたたずむ凍てつく木々、結晶の森。ぼんやりと輪郭を失っていく青い世界。
全頁パール調に仕上がった、きらきらと幻想的に浮かびあがる一冊です。
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広川智基(ひろかわ・ともき)
1979年東京生まれ。第11回、13回ひとつぼ展に入選。2005年より2011年までNHK「トップランナー」のゲストポートレイト撮影をてがけ、2007年に東京大学創立130周年記念事業「本郷零時3分」展を開催。2014年テレビ朝日「世界の街道をゆく」スチール撮影はじめ、TV、雑誌、書籍、CDジャケットなど多岐に渡って、ポートレイト、ファッション、建築、ドキュメントなどジャンル問わず多岐に渡り活動中。
https://hirokawa810.com/